がくが綴る何か

思ったことをテキトーな頻度で文にまとめ更新していこうかと思います。

ウマ娘の百合妄想

ギャルって結構マジメ。

見た目は派手だけど、やることはキチンとやるし、仲間思いだし、普段はおちゃらけてるように見えても真剣な悩み相談とかは親身になってくれる。

わたしの中で、そんなイメージがある。

 

ジョーダンさん、パーマーさん、

 

そして、一際目立つヘリオスさん。

 

青のメッシュカラー、目元のキラキラ、短パンからスラッと伸びるキレイな脚。

いつの間にか、自然とヘリオスさんのことを目で追うようになってしまいました。

 

「パマちんうぇ〜い、アタシさぁ、今週出さないといけないレポートまだやってなくてマジさげみ〜って感じなんだよねぇ、だから図書館寄ろうと思ってて...」

「ちょっとヘリオスってば、今日駅前のスイーツ行く予定だったでしょ?もう〜!」

「それはホントにメンゴだね、なるべくパパッと終わらせるからまた今度空いてる日があったら行こっ?」

 

パーマーさんとヘリオスさんの声だ!

しかもヘリオスさんは図書館に来るの?

 

その期待に胸を躍らせるわたし。

 

いつも遠く彼方、逃げてる姿。

時にバテてるちょっと情けない姿。

わたしなんかじゃとても付き合えないような娘たちに向ける眩しい笑顔。

 

そして、いつもそれを遠くから眺めるだけのわたし。

 

いつに無い近距離でヘリオスさんを拝めることについ舞い上がってしまう。

 

「わわっ!」

そんなことを考えてたらついぼーっとして、手に持っていた本を落としかけたその時。

 

「ロブロイちゃん大丈夫?ぼーっとしてちゃダメだよ?本は大事なんだから...」

「へ、ヘリオスさん...!?」

「はい、落としかけてた本」

「あ、ありがとうございます...!」

 

ヘリオスさんの白くて綺麗な手が触れた。

そして、ヘリオスさんが名前を呼んでくれた。

いつもあんなにキラキラ輝く太陽みたいなヘリオスさんが、影のような暗い私を照らしてくれたような、そんな晴れやかな気分。

 

「じゃ、アタシはレポート頑張るから!」

「はい、頑張ってくださいね!」

 

わたしがそう言うと、ヘリオスさんはギャルピースをして、1つウィンクをした。

ヘリオスさんにとってはただのちょっとした決めポーズなのかもしれないけど、そのたったひとつの仕草でわたしの心は完全に落ちた。

 

あぁ、わたしはヘリオスさんが好きだ。

完全にわたしは今、恋をしている。

 

ヘリオスさんが近くにいる嬉しさと、ヘリオスさんのレポートを作るキーボードを叩く音が耳に心地よく響き、図書の整理が捗る。

 

...日も暮れかけた頃。

気づいたら相当長い間本の整理をしていた。

他の娘たちのひそひそ話の声や物音、

そしてヘリオスさんがレポートを作るその音すらも図書室からは消えていた。

 

わたしはそっとヘリオスさんが座っていたところを見てみると、

 

「スゥ...スゥ...」

 

レポートを作っていて疲れたのか、ヘリオスさんは寝息を立てている。

ただでさえ今日は間近で接せただけでも嬉しいのに、まさか寝顔まで見れてしまうなんて...

 

「あっ」

机の上に並べられた本を見る。走り方のフォーム、スタミナの付け方など、わたしたちがレースをする上で必要な知識が書かれた本が3冊ほどある。

 

ヘリオスさん、走法についてのレポート書いてるんだ...」

 

ヘリオスさん、きっと慣れないレポート作成に疲れて寝ちゃったのかな?

そう思い、わたしはヘリオスさんの横に座って寝顔を眺めることにした。

 

一方その頃。

 

「ねぇルビー、ヘリオス知らない?」

「あら、いつもあなたと一緒にいるじゃない」

「それはルビーも一緒じゃない?」

 

そう言われて頬を染めるダイイチルビー

「わたしとヘリオスはそんな関係じゃないの!ホントにただ良きライバルって感じで...それで?ヘリオスがまだ帰ってきてないってこと?」

「そうなの!ヘリオス放課後に図書館でレポート書くって言ったっきりなの」

「じゃあ図書館にいるんじゃない?アンタが見てきなさいよ」

「いやぁ〜、アタシ夜の学園怖くてさぁ...だからルビーにお願いしてんの!お願い!」

「はいはい分かったわよ、じゃあわたしが図書館見てくるから、そのことちゃんと寮長に伝えといてよ?」

「よろしく頼んだ!」

 

ヘリオスさんの寝顔。

図書館の窓から差し込む月の光に照らされて、白く綺麗に映し出されている。

目の周りのキラキラが太陽の下とは違った、妖艶な光り方をしているように見える。

そして白い月によく映える部分的に青く染めた髪。

 

スゥ...スゥ...

 

規則正しい呼吸音、膨らんだり、萎んだりを繰り返す背中。

普段見かけない姿のヘリオスさんに、目が釘付けになっている。

 

あぁ、もっと近くで見たい...!

そう思い、わたしは顔をヘリオスさんに近づける。

 

パチり。

目が合った。

 

「あれ、ロブロイちゃん?まだいたの?」

 

あまりの至近距離で目が合ってしまい、恥ずかしさのあまり目を逸らす。

「は、はい!ヘリオスさん寝てたから、その、邪魔したくなかったし、あと、もし不審者に襲われたらどうしようって...」

「アハハ、大丈夫だよ、学園の警備はしっかりしてるのロブロイちゃんも分かってるっしょ?だからちょっと言い訳に無理があったんじゃない?」

思わず言葉につまる。

「で、ちょー顔近づけてたけど、どうしたの?」

「そ、その...」

「さっきまですごい近くでアタシの顔見てたはずなのに、なんで目逸らしたまんまなの?」

 

うぅ...ヘリオスさんの意地悪...!

ヘリオスさんの寝顔が、あまりにキレイだったから...」

途端にヘリオスさんの顔が赤くなる。

「へ?アタシがキレイ?そ、そう...」

普段は見せないややたおやかな仕草で照れたようにするヘリオスさん。

 

あぁ、かわいいなぁ...

 

気づいた時には、わたしはヘリオスさんにキスをしていた。

 

ふわふわの唇。キスをしながらおもむろにほっぺを触る。やわらかい。

唇を重ねている時間。わたしの中では永遠。

ヘリオスさんにとっては一瞬だったかもだけど。

 

唇を離す。

ヘリオスさんの顔を見る。

 

...真っ赤。月の光で白く照らされて際立つほっぺの赤さ。

そして、ぼーっと、どこか焦点が合ってないような目。

 

ヘリオスさんが口を開く。

「そういうことするなら、言ってよね、アタシにだって覚悟ってものが...」

 

時は少し遡る。

「はぁ、ヘリオスったら一体何をしてるのかしら?それに、聞くところによるとロブロイも寮に帰ってきてないらしいじゃないの!もう、なんでわたしがこんな役回りに...」

1人夜の学園を歩くダイイチルビー

「まずはヘリオスが最後に向かった図書館ね...」

 

夜の学園を歩く、そんな非日常にほんの少しワクワクしながらも、なんだかんだわたしだってヘリオスが心配だ。

いろんなレースで競い合ってきたヘリオス

マイルのレースで幾度とない競り合いをしてきた、わたしにとって一番のライバル。

逃げるあなたと追うわたし。

時に届かず、時に馬群に沈んだあなたを横目に抜き去り。

前にあなたがいたからわたしも追えたんだ。

 

そんなことを考えていると。

「ふぅ、やっと図書館に着いたわね。ほーんと、無駄にだだっ広い学園なんだから...あら?中から声が聞こえるような...?」

 

「わたし、ヘリオスさんのことが好き!いきなり、その、キスをしたのは申し訳ないと思ってるんですけど、でも、どうしてもヘリオスさんのいろんな表情を見てたら、我慢できなくなって...」

「いいって、そんなに引け目に感じなくても」

「でも、ヘリオスさんいつもパーマーさんやルビーさんと一緒にいるから、わたしなんかにあんなこといきなりされたら嫌かなって...」

「嫌なんかじゃないよ!」

「え?」

「アタシが誰からのキスでも受け入れるような、軽いウマ娘に見えるの?」

やっぱりギャルってマジメだ。

その語調にいつものようなギャルらしい明るさや言葉づかいは無い。

「アタシだって、ロブロイちゃんのことが好きだから!」

そう言ったヘリオスさんの顔がさらに真っ赤になる。

「パマちんはギャルとして一番の親友。ルビーは一番のライバル。この気持ちとアタシがロブロイちゃんに持ってる気持ちは全然別!」

 

さっきのキスでぼーっとしていた頭にスパークが走る、そんな感覚。

まさかの、両想いなの?ヘリオスさんとわたしが?

正直言って、信じられなかった。

 

「それで、ヘリオスさんはどうしてこんな、いつも図書館で作業しているだけの、暗いわたしを...」

率直な疑問だった。

そう尋ねるとヘリオスさんはわたしにそっと近づいてきて、耳元で小声で、

 

「スゴく恥ずかしいんだけどさ、小柄な身体で黙々と仕事をしていたり、長い距離を走れたり、あと胸もおっきいし、アタシに無いものをいっぱい持ってて、そういうところが好きかな?あ、それと...」

「それ以上は言わないでください、聞いてるこっちまで恥ずかしくなってきます...」

 

そう言うと今度はヘリオスさんからキスをしてきた。

「んっ!!!」

思わず声が出てしまった。

 

「...何かしら?今の声。やっぱり中に誰かいるんだわ」

 

今度は一瞬、唇どうしが触れるキス。

「ロブロイちゃん、照れた顔もかわいい」

「もう、ホントにヘリオスさんは...」

「ロブロイちゃんだって、アタシの顔がキレイだ〜って言ってキスしてきたクセに!」

 

2人で笑いあった。

 

……

 

「笑い声がやんだみたいね。」

ダイイチルビーは図書館のドアをノックした。

「もしかしてヘリオスとロブロイいるの〜?」

 

「ヤバい!ルビーだ!」

「どうするの?ヘリオスさん!」

「とりあえず寝たふり!急いで!」

「はい!」

「三十六計逃げウマ最強!って昔から言うしね」

「それを言うなら三十六計逃げるに如かず、ですよ」

「えへへ、そうかも〜」

 

そんな冗談を言いながら、わたしたちは横並びの椅子に座って寝たフリをする。

 

「返事がないわね...」

そう言って、ダイイチルビーはドアを開ける。

 

「あらあら、2人仲良く寝ちゃって...」

思わずそう呟いた。

 

「2人!起きなさい!」

「わわっ!」

2人仲良く驚くフリ。

「もう、何してたのよ!あなたたちなかなか帰ってこないから心配だったのよ!」

「いや〜、悪いね、レポートなんて慣れないことするからつい...」

「ロブロイもロブロイよ!あなたがいながら2人で寝ちゃうなんて、もう...」

「はい、すみませんでした...」

「いいわ、2人が無事でよかった。早く寮に帰りましょ?」

 

3人で寮の入口に立つと、

 

ヘリオス〜!おかえり!めっちゃ心配だったんだから!」

パーマーさんが飛び出してきて、そのままヘリオスさんに一直線。

「心配させちゃってゴメンね〜、図書館でつい寝ちゃってさぁ」

「聞いてパーマー、この2人、図書館で一緒に寝てたのよ!」

「...まさか、アンタたち...デキてる?」

「もう、そんなワケないっしょ!」

そう言うヘリオスさんの顔は笑顔の中にどこか後ろめたさを含んでいて。

 

(そんなワケない、か...)

2人で夜の図書館で過ごしたあの時間。

ずっと続けばいいのにと思ったあの時間。

ヘリオスさんの「そんなワケない」という言葉が、急にわたしを不安にさせた。

 

「まぁなんだかんだみんな無事でよかったわ、入りましょ」

ルビーさんがそう言ってルビーさんとパーマーさんが背中を向けた瞬間ヘリオスさんがわたしに駆け寄ってきて、耳元で

 

「そんなワケないなんてこと無いからね、また、2人で、今度はどこか行こ?」

 

そう言ってくれた。

わたしは心の底から安心した。

 

この後わたしとヘリオスさんはみっちり寮長に叱られた。

自慢じゃないけどそんなにわたしは怒られる方ではないからシュンとなっていたけど、横目で怒られてるヘリオスさんを見ると...

 

バツが悪そうな顔してる、かわいい。

 

好きな人の、いろんな表情を見れた1日。

その嬉しさで、わたしの胸はいっぱいになりました。

 

_無事にゼンノロブロイダイタクヘリオスを送り届けたダイイチルビーはというと。

 

「あーもう!なんでヘリオスとロブロイが!あんなこと!わたしだって!ヘリオスと!走る以外のことしたいのに〜っ!!!!」

 

布団にくるまり、そう叫ぶのであった。

結束バンドでポッキーゲーム妄想

ぼっちとキタさん

「後藤さん!今日は何の日か知ってる?」キターン

(うっ、今日もキタさんの笑顔が眩しいっ!陰キャのわたしはこの輝きに射殺されてしまうのか、まさか今日はわたしの、命日?)

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ちょっと後藤さん!?」

「はい」

「今日は、1が4つ揃っているからポッキーの日なんですよ!だから、ポッキーゲームしましょ?」

「…ポッキーゲーム、ですか?」

(名前は聞いたことある。かの有名な陽キャのゲーム。1本のポッキーを2人が端から食べていって、キスするか、途中で折ったらチキンだなんだと罵られるゲーム。到底陰キャのわたしには関係の無い神々の遊び!)

「そうよ、はい!」

キタさんが口にポッキーを咥え、チョコ側をわたしに向けてくる。

「そ、その……」

「なによ後藤さん、恥ずかしいの?一緒にギターをやってる仲じゃない」

「わたしをチキンだのなんだの罵りたければ勝手に罵ってください...それと...」

「もう〜、またいつもの被害妄想?そんなことないない」

「わたしとキスをしたいならそんなに回りくどい方法取らなくてもいいんじゃないですか?その、バンドメンバーという間柄ですし、女同士なので...」

赤面するキタさん。

 

「...後藤さん、そういうところよ?」

 

 

ウマ娘の賢さトレーニングで遊戯王が流行ってる世界線

「おっ、ウララじゃ〜ん!今暇?」

「あっ!ゴルシちゃん!うん!暇だよ〜!」

「じゃあさ、ゴルシちゃんとデュエルしようぜ!」

「いいよ〜、でもデュエルする前に聞きたいことがあるんだ〜」

「いいぞ、この天才ゴルシちゃんに何でも質問してみ?」

「あのね、遊戯王に灰流うららっていうわたしとおんなじ名前のカードがあるんだけど、カードの効果が長すぎて何が書いてあるか分かんないんだよね、だから分かりやすく教えてくれる?」

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「あのな、ウララ、灰流うららの効果ってのは自分のターンでも相手のターンでも1ターンに1回このカードを手札から墓地に捨てることで発動できるんだ。」

「えっ、うららを捨てちゃうの?ヤダなぁ…」

「でもその分できることは強力で、次の3つの効果のうち1つでも含まれている効果を発動する時にその効果を無効にできるんだ。まずはデッキからカードを手札に加える効果。次にデッキからモンスターを特殊召喚する効果。最後はデッキからカードを墓地に送る効果だな。つまり、デッキのカードから何かをしようとする時にうららを捨てることで無効にできるってことだ。刺さる場面は多いから、使うタイミングを見極めればかなり相手の動きを止めることができるぞ!」

「そうなんだぁ〜、でもわたしがうららを手札から捨てるのはなんかもったいないからあんまり使いたくないなぁ…」

「まぁそれがウララの戦い方だな、よし!説明もしたし、いっちょデュエルするか!いくぞ〜」

 

「デュエル!」

 

「さぁ〜、闇のゲームの始まりだぜぇ!」

「ゴルシちゃんノリノリだねぇ、じゃあ先攻はわたしだね」

「おう!かかってきやがれ!」

「まずは手札からライティ・ドライバーを召喚!」

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「おっ、シンクロ召喚を軸にして戦うデッキかな〜」

「そして効果でデッキからレフティ・ドライバーを特殊召喚したいんだけど、ここでゴルシちゃんが手札に灰流うららがあればその効果でわたしのライティ・ドライバーの効果を無効にできるんだよね?」

「いいじゃんいいじゃん、だんだんウララも遊戯王が分かってきたな、でもアタシは灰流うららが今手札に無いから使わないぜ」

「やったあ!じゃあデッキからレフティ・ドライバーを守備表示で特殊召喚!」

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「そしてチューナーが場にいるから2体のモンスターでリンク召喚、水晶機巧 ハリファイバー!」

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「じゃあハリファイバーの効果でデッキからレベル3

以下のチューナーを1体デッキから守備表示で特殊召喚するね」

「待った!」

「えっ!?」

「ウララ、遊戯王ってのは駆け引きだ。さっきアタシは灰流うららが無いって言ったけど実はあるんだ!手札から捨てて灰流うららの効果を発動!残念だったなウララ、これでハリファイバーの効果は…」

 

「墓穴で」

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「…えっ?」

「灰流うららが今手札から墓地に行ったよね?だから、墓地にある…」

「待て待て待て待て!おまえ!自分の名前のカードをゲームから除外するのか?そんな戦いが許されると思ってるのか…?」

「そっか!じゃあわたしの墓地のライティ・ドライバーを除外するね!」

(ふぅ、危なかったぜ、これでアウローラドンに繋げられたらどうなるか分からなかったからな…)

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「じゃあうららの効果がそのまま通ってハリファイバーの効果は無効な」

「残念〜…」

「はっはっはっ〜、天才ゴルシちゃんの作戦勝ち〜!まだうららはこのターンできることはあるか?」

「うーん、もうモンスターは出せないからカードを1枚伏せてターンエンドだね」

「よっしゃあ!じゃあアタシのターン、ドロー!」

(でもちょっとズルしちゃったな、ウララには申し訳ないし、手札にガダーラがいるからウララのハリファイバーをどかせられるけど、ちょっと手加減するか…)

「アタシのメインフェイズに行くよ!」

「じゃあ、わたしのハリファイバーの効果!ハリファイバーを除外して、エクストラデッキからチューナーのシンクロモンスターシンクロ召喚扱いでフィールドに特殊召喚するね!んーっと、召喚するカードは…」

(ここで来るのはなんだ?全く見当がつかないな、ウララのフィールドはハリファイバーを除外したから相手のターンにシンクロ召喚を行えるフォーミュラ・シンクロンでは無さそう…)

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「テックジーナス ワンダー・マジシャン!」

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「…マジ?てことはその伏せてあるカードは…」

「そのまさかだよ!ワンダーマジシャンをシンクロ召喚して破壊するカードはもちろんわたしの伏せてあるこのカード!アーティファクト・デスサイズ!」

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「ヤバい!ウララ!許してくれ!」

「そして、相手のターンに破壊されたアーティファクト・デスサイズの効果でこのカードを墓地から特殊召喚!さらにテックジーナス ワンダー・マジシャンの効果で自分の場のモンスター2体でレベル10モンスターをシンクロ召喚!出てきて、フルール・ド・バロネス!」

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「これでゴルシちゃんはこのターンに特殊召喚されたアーティファクト・デスサイズの効果でエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できないし、今出たフルール・ド・バロネスの効果でモンスター、魔法カードの効果を1回無効にできるね!」

「くっそ〜!情けなんてかけるんじゃなかったぜ!」

「ふっふっふ、闇のゲームの影響でわたしは相手のターンに妨害をしまくるワルウララになったからね〜」

「くっそ〜、アタシはこのターンモンスターを1体伏せて、ターンエンドだぜ」

 

この後はハルウララがプレーミスをすることなく、順当にゴールドシップを倒した。

 

「いや〜、ウララ強かったなぁ!またデュエルしようぜ!」

「いいよ、またしようね!あぁ楽しかった!」

 

「こんどはどんな対話拒否デッキを持ってこようかな」

 

去り際、そう言って不敵な笑みを浮かべるハルウララに、ゴールドシップは戦慄した。

ウマ娘どうしこんなことがあるかもしれない妄想①

「はぁ〜、1着になってセンターで踊るウィニングライブってやっぱり気持ちいいね〜」

「いいな〜、ターボは1位なんて取ったことないからセンターで踊れるネイチャが羨ましいぞ!」

「でもアンタも頑張ったじゃない、普段は大逃げかまして1着か途中で力尽きて最下位なのに、今回は3着だったじゃない」

「そう?ターボ頑張ったかな?」

「うんうん、頑張ってたよ」

「えへ〜、ネイチャに褒めてもらったぞ〜」

そう言ってターボがアタシに満面の笑みを向ける。

(かわいいなぁ、ターボは)

 

とっさにそう思った。

 

思えばウィニングライブの時。

 

アタシは横目でずっとターボが踊ってるのを見てた。

今回のライブの曲はカッコいいパンク系の曲。

正直アタシの勝負服が似合うような曲じゃない。

ターボのような勝負服の娘がセンターで踊るべき曲。

1着を取れて嬉しい反面、「ターボにこの曲でセンター踊ってほしかったな」と思った。

 

アタシの横で踊るターボを見る。

 

小さな身体でも服と曲のおかげなのかな?物凄くダイナミックに見えた。

跳ねる空より青いツインテール

時おり見せる真っ白な八重歯。

 

その全てが、愛おしくて…

 

「ネイチャ、どうしたんだ?ずっとターボの方を見て」

 

そう声をかけられて、ふと我に返る。

 

「えっ!?い、いやぁ〜、今日のターボスゴく踊り上手だったなぁ〜って思い出して」

「ふっふ〜、イクノにしっかり振り付けを教えてもらったからな!」

「そっか、ターボも頑張ってるんだね」

「でもネイチャもスゴかったぞ!こーんなのとか、こーんな踊りまで!」

そう言ってターボはうろ覚えのアタシの振り付けをしてきた。

 

変。すっごく変。

 

でもかわいい。思わず見とれていた。

 

「次はターボが1着になってこの踊りをするんだ!絶対にネイチャには負けないぞ〜!」

 

そう言ってはりきるターボ。

 

うん、それでいい。アタシはセンターでカッコよく踊るターボを見たい。

 

「でもターボが1着になったらネイチャのあのカッコいい踊りも見れなくなるし、うーん、どうしたら…」

「ターボはターボの走りをすればいいよ」

「そうだよな、そう言ってくれるのはトレーナーとカノープスのみんなだけだ!大好きだぞ!」

 

そう言ってターボはアタシを抱きしめた。

アタシも抱き返した。

 

心も体も温まった、そんなレース終わりだった。

セーラームーンと遊戯王

セーラームーンはいくつかシリーズがあり、その中の1つに「セーラームーン SuperS」がある。

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昔のアニメシリーズで放送された内容だと後半の方の話になるのだが、ピンクの髪のちびうさという女の子には夢がある。

 

「早くおとなになりたい」

 

夢の世界「エリュシオン」を護るペガサスは新月の魔女ネヘレニアに追われ、滅んでしまったエリュシオンを抜け出し人の夢から夢へと逃げていくうちにちびうさの光り輝く夢を見つけ、彼女の夢の世界へと逃げ込むことになった。

 

「美しい夢を持つ乙女よ」

 

ペガサスはちびうさにそう話しかけると、ペガサスはちびうさに「美しい夢を持つあなたのために力を貸します。その力でエリュシオンを救ってほしい」と頼む。

 

その後はセーラー戦士たちのピンチの時にちびうさがペガサスから授けられた聖杯を通じてペガサスの力をセーラーちびムーンセーラームーンに与え、特別な姿に変身して敵を倒すことになる。

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時はちびうさとペガサスの出会いから少し遡って、とある皆既日食の日。

 

「太陽が消えちゃうなんて、なんかイヤな予感…」

 

そう呟くうさぎちゃんの予想は的中、皆既日食で暗い内にうさぎちゃんたちが住む街に「デッドムーンサーカス団」がやってくる。これが今作のセーラー戦士たちの敵である。

 

その敵の中に、「アマゾネス・カルテット」と呼ばれるグループがいる。

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左からベスベス、パラパラ、セレセレ、ジュンジュンという名前で、それぞれサーカス団らしく「玉」をモチーフにした魔法を使える。

 

今回は特に水色のパラパラが持つ「逆玉」という魔法に注目したい。

 

簡単に言えば魔法の対象となった2人の姿を入れ替える魔法であり、パラパラはおとなになりたいと願ったちびうさの夢を叶えてあげたいという純粋な善意で横にいたうさぎとちびうさの姿を入れ替える。


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(皆さんは旧作と劇場版のどちらの逆玉ちびうさがお好きでしょうか…)

 

2人、特にうさぎは何とか元に戻ろうとするのだが、一方のちびうさは憧れのおとなの身体を手に入れてまんざらでもない様子。

「すらっと伸びた長い手足、ふかふかの胸…」

おとなの身体を存分に味わっている。(ここで胸にふかふかって言葉をつけるちびうさのセンスかわいいですよね)

 

戻り方が分からないまま、2人は入れ替わった姿のまま一般人に危害を加えていたパラパラと戦うことになる。

いつものようにちびうさが聖杯を使うと…

 

ペガサスが来ない。

 

もうペガサスには会えないの…?

 

そんな不安な気持ちを抱えたまま、ペガサスの力を借りられない隙を見逃さないパラパラは攻撃を仕掛け、戦いは大ピンチに!(ここは何とか乗りきるのだが)

 

家に帰ってもペガサスに会えない。あまりの寂しさにちびうさは思わず泣いてしまう。その時ペガサスが現れ、一緒に話している内に「美しい夢を持っているからペガサスは自分に力を貸していた、叶えてしまってはいけなかった」ということに気づく。

 

…要はパラパラは思いがけない角度からのメタをセーラー戦士たちに刺したのだ。

 

僕は遊戯王でリリカル・ルスキニア、通称「LL」と呼ばれるテーマのデッキを好んで使っている。

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LLはその展開力からリンク軸のデッキと相性が良く、主にトライブリゲードと組み合わされることが多い。

 

一方僕は「LL名乗るからには鉄獣なんか入れない」という固い意志のもと上のようなデッキを組んだ。

勝ち方はもちろんアセンブリー・ナイチンゲールによる連続攻撃によるワンターンキルに絞っている。

 

勝ちルートを説明する前に、まずこのデッキの普通は採用されないようなカードについて少し説明する。

 

エフェクト・ヴェーラー→お守り、あとランク1なので最悪エクシーズ召喚の素材にもなれて腐らないだろうという判断

アーティファクト-ロンギヌス→電脳堺が嫌いすぎてメタとして入れた

インディペンデント・ナイチンゲールアセンブリー・ナイチンゲールとLLモンスター1体の融合によって召喚できる。アセンブリーのエクシーズ素材が多いほどインディペンデントのランク、攻撃力が上がり、自身の効果によって与えられるダメージも増える。また、他のカードの効果を受けないので場持ちも良い。いつかこれを出して勝ってみたいという憧れで入れた

ムーンライト・サーベルダンサー→このカード墓地に送った次のターン以降の自分のターン中に除外するとターン終了時まで自分の場の融合モンスター1体の攻撃力を+3000するのでこれでインディペンデントの攻撃力を上げたいのだが、インディペンデントの「他のカードの効果を受けない」のせいで上がらないのかもしれないと思い始めている、上がらないなら完全に無駄

ムーンライト・カレイドチック→ムーンライト・サーベルダンサーを墓地に送る要員。比較的通常召喚権が余るので出すタイミングはありそう

融合→いる

アポロウーサ→強そうだから何となく入れた

トロイメア・フェニックス→相手の魔法・罠カードにハーピィの羽根帚以外で干渉したかった

 

やっとLLデッキのたった一つの勝ち筋を説明する。

 

先攻なら1ターン目はランク1エクシーズモンスターを2体出してそこから希望龍皇ホープに繋げて、余裕があればアンサンブルー・ロビンも横に立てて相手の特殊召喚を妨害したい。

後攻1ターン目または先攻を取った次のターン、このターンでアセンブリーの連続攻撃によるワンターンキルを目指す。

大事なのはアセンブリーのエクシーズ素材をモリモリにすること。アセンブリーの攻撃力、連続攻撃の回数はエクシーズ素材が多ければ多いほど上がっていくので、モリモリにするのだ。

まずレベル1のモンスター5体からアセンブリーをエクシーズ召喚する。この時に墓地にセレスト・ワグテイルがいるのが理想。

 

ここでエクシーズ素材にしたいLLたちを紹介する。

コバルト・スパロー→このカードを素材にエクシーズ召喚に成功すると、そのエクシーズモンスターは相手の効果の対象にならなくなる。最強

ベリル・カナリー→このカードを素材にエクシーズ召喚に成功すると、そのエクシーズモンスターの攻撃力は200アップするのでワンターンキルに1歩近づく。しかも相手によってコントロールを変更されなくなるので、龍皇ホープなどにも耐えられるようになる。最強

 

また、墓地にセレスト・ワグテイルがいると理想と言ったが、1ターンに1度墓地にこのカードがある場合、自分のエクシーズモンスター1体を選んでそのエクシーズ素材になることができる。そのためまたワンターンキルに1歩近づく。

 

ここで遊戯王有識者なら1枚のカードについての説明が抜けていることに気がつくであろう。

そう、

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ヤツである。

サファイア・スワローを素材にエクシーズ召喚に成功すると、墓地のLLモンスター1体をそのエクシーズモンスターのエクシーズ素材にできるという効果で、どう考えてもアセンブリーでのワンターンキルに欠かせないカードである。

 

…と、思っていた。いつも当たり前のように墓地のLLモンスターをエクシーズ素材にしていたので気が付かなかった、そんな一言がこのカードには含まれていた。

 

ここまで読んだ遊戯王有識者はLLデッキへの対策カードに何を思い浮かべるだろうか。

 

「エクシーズ素材を5体以上並べるならニビルが刺さるだろう」

もちろん刺さる。

「灰流うららはとりあえず刺さるだろう」

デッキからカードを手札に加えることも多いので、手札によっては乗り越えられるがもちろん刺さる。

他にも攻撃を無効にしたり、表側表示のモンスターの効果を無効にしたり、いろいろ挙げられるだろう。

 

ある日、遊戯王をしていると相手のフィールドに見慣れないカードが置かれた。

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このカードの効果で自分の場のモンスターがとりあえず闇属性になったのは分かった。しかし数さえ並べてエクシーズ召喚さえしてしまえばこちらの勝ち、と言えるような盤面だと感じたのでいつも通りプレーを進め、サファイア・スワローを含む5体を素材にアセンブリー・ナイチンゲールをエクシーズ召喚した。

「勝ったか」、内心そう思った。しかしそれは慢心だった。

 

サファイア・スワローの効果でエクシーズ素材を墓地から追加できない…?

 

追加できることを前提に動いていたので、これではワンターンキルを狙えない。しかも次のターンには相手によって闇属性になったアセンブリー・ナイチンゲールをリリースされてしまう。頭を抱えた。

 

ここで、サファイア・スワローの効果をもう一度ちゃんと読み直す。

 

「このカードを素材としてエクシーズ召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。⚫️このエクシーズ召喚に成功した場合、自分の墓地のLLモンスター1体を対象にして発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。」

 

全てが腑に落ちた。今まで「風属性」という一言を見逃していたのだ。(実はスパローやカナリーにも「風属性」という制限がついている)

ニビルやうららなどといった誰でも分かるメタカードとは一味違ったメタを食らったのだ。

 

パラパラによっておとなになった、ちびうさのように。

 

 

ドラえもんの好きな話

最近Twitterで「ドラカス畜生画像」というアカウントをよく見かけるようになった。

 

https://twitter.com/fuckyou_doraks/status/1480350844252209152?s=21

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この画像はテストで100点を取ったのび太に対してドラえもんが信じられずこんなことを言ってしまったシーンである。

 

「ピーアール」という道具を使う回のワンシーンだ。

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まずこの道具を使うきっかけ、使ってどうなるのか、その流れをざっくり説明しょうと思う。

 

のび太、テストが返される

100点、先生も「目を疑った、何度見ても100点だったんだ、よくやったな野比!」

のび太ルンルン、自慢したい

まずスネ夫ジャイアン

スネ夫のび太の答案用紙をグシャッ踏みつける(この非人間!)、ジャイアンは「採点が間違ってるか名前が間違ってるか」、全く信じてもらえない

次はしずかちゃん

のび太「100点!」

しずか「嘘をつかなくてもいいのよ、テストの点数で人間が決まるものじゃないわ、わたしは素直で優しいいつもののび太さんがいいわ」、全く信じない

のび太がっかり、せめてママなら!

のびママ「今頭が痛いのにそれであなたのテストなんて見たらもっと頭痛が酷くなりそうだわ」

よりによってこんな時に…!とショック、最後の砦、ドラえもん!!!

ドラカス「あぁ!ついにカンニングしたな!」

誰にも信じてもらえず、しかしドラえもんは最終的に頑張ったのび太を褒め、慰める理由で「ピーアール」を出す

「ピーアールはどんな些細なできごとでもメディアのように広めることができるんだ、これでみんなにのび太くんの100点を信じさせて祝ってもらおう!」

のび太ウキウキ、ドラえもんはピーアールで広める人の範囲のレベルをマックスにする

のび太の家にテレビ取材、テレビニュースで知らされる、挙句の果てには「のび太100点記念日」と国民の祝日のされてしまう

ドラえもん、完全にやり過ぎたと反省、ピーアールを止めて元の世界に戻す

 

とまぁこんな感じ。

 

そして、何よりこの回で好きなのはオチである。

 

懲りたのび太は「もう100点のテストが人に知られるのはこりごりだ」とその答案用紙をいつも通り0点のテストだらけの引き出しにしまおうとするところにママがやってきて「のびちゃん、またテストを隠して!ちょっと見せなさい!」

 

もちろんのび太はテストを見せる、だって100点だから。恥じることはない。

 

のび太の満点の答案用紙を受け取ったママが一言。

 

 

「額縁に入れて飾りましょう!」と泣きながら喜ぶのだ。

 

結局誰よりも素直に喜んでくれるママにのび太は嬉しいながらもちょっと照れた顔で額縁を探そうとするママの後ろにいるところでこの話は終わる。

 

…良くないですか?

いつも通りひみつ道具で何らかの失敗が起こるという話のテンプレを崩さず、それでいて親子愛を感じる素敵なオチ。

 

思い返してみればしずかちゃんがのび太に掛けた言葉も良い。どこか未来の「結婚前夜」を匂わせるようなセリフを発している。(ちなみに「のび太結婚前夜」はあまりに人気すぎる感動の話なのでここでは省く)

 

映画を除けばのび太が屈指の輝きを見せるこの回がどこか愛おしくて好きだ。

 

 

 

「冬のソナタ」とガンダム

2021年の年末かな、チバテレビで「冬ソナ一挙放送!」みたいなのをやっていた。年始にかけて毎日冬ソナ。狂気である。

 

ちなみに僕は冬ソナ2周したので、まあ好きなドラマではあるのですが、さすがに令和のこの時期の一挙放送は狂気だと感じた。

しかもキャッチコピーが「今まで あなたは誰かを心から愛したことはありますか?」

 

さすがに冬ソナの内容をきちんと理解できるくらいの年齢の人が心から人を好きになったことが無いことは無いので…

 

そんな話はさておき。

 

機動戦士ガンダムUC RE:0096」という作品がある。

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そこにフル・フロンタルという男が登場する。

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かの有名な「赤い彗星」と呼ばれた「シャア・アズナブルの再来」と言われた男である。

f:id:gaku__3:20220107000711j:imageシャア・アズナブル

 

確かに似ている。

 

本作を見た某氏が感想を言っているのを聞いたのだが、彼はフル・フロンタルのことを「シャア」とずっと言っていて、思い出した冬ソナのシーンがある。

 

f:id:gaku__3:20220107000855j:image↑便利な画像を見つけた

 

主人公のユジンは学生時代、転校してきたチュンサンと付き合うが、チュンサンは年末に車に轢かれて死んでしまう。

ユジンは社会人となり、ある日街の中でチュンサンそっくりの人を見かける。彼は「ミニョン」と名乗り、何の因果かユジンはミニョンと仕事をするようになり、その内にユジンはミニョンに惹かれていく。

しかしミニョンは学生時代にチュンサンを狙っていたチェリンの現在の恋人であり、そんな彼女はユジンがミニョンに好意を抱いていると知り、ユジンにこう言うのだ。

 

「(意訳)いくら見た目が似ていても、名前が違うなら別の人と考えるのが普通でしょ」

 

チェリンは物語の序盤結構人を騙したりするヤバい人なのだが、そんな彼女が放った数少ないまともな言葉である。

 

シャア・アズナブルフル・フロンタルについても同じことが言えないか。

フル・フロンタルが「フル・フロンタル」と名乗っている以上、どんなに声や顔が似ていても彼をシャアと捉えるのは無粋なのではないか、と。