がくが綴る何か

思ったことをテキトーな頻度で文にまとめ更新していこうかと思います。

ウマ娘どうしこんなことがあるかもしれない妄想①

「はぁ〜、1着になってセンターで踊るウィニングライブってやっぱり気持ちいいね〜」

「いいな〜、ターボは1位なんて取ったことないからセンターで踊れるネイチャが羨ましいぞ!」

「でもアンタも頑張ったじゃない、普段は大逃げかまして1着か途中で力尽きて最下位なのに、今回は3着だったじゃない」

「そう?ターボ頑張ったかな?」

「うんうん、頑張ってたよ」

「えへ〜、ネイチャに褒めてもらったぞ〜」

そう言ってターボがアタシに満面の笑みを向ける。

(かわいいなぁ、ターボは)

 

とっさにそう思った。

 

思えばウィニングライブの時。

 

アタシは横目でずっとターボが踊ってるのを見てた。

今回のライブの曲はカッコいいパンク系の曲。

正直アタシの勝負服が似合うような曲じゃない。

ターボのような勝負服の娘がセンターで踊るべき曲。

1着を取れて嬉しい反面、「ターボにこの曲でセンター踊ってほしかったな」と思った。

 

アタシの横で踊るターボを見る。

 

小さな身体でも服と曲のおかげなのかな?物凄くダイナミックに見えた。

跳ねる空より青いツインテール

時おり見せる真っ白な八重歯。

 

その全てが、愛おしくて…

 

「ネイチャ、どうしたんだ?ずっとターボの方を見て」

 

そう声をかけられて、ふと我に返る。

 

「えっ!?い、いやぁ〜、今日のターボスゴく踊り上手だったなぁ〜って思い出して」

「ふっふ〜、イクノにしっかり振り付けを教えてもらったからな!」

「そっか、ターボも頑張ってるんだね」

「でもネイチャもスゴかったぞ!こーんなのとか、こーんな踊りまで!」

そう言ってターボはうろ覚えのアタシの振り付けをしてきた。

 

変。すっごく変。

 

でもかわいい。思わず見とれていた。

 

「次はターボが1着になってこの踊りをするんだ!絶対にネイチャには負けないぞ〜!」

 

そう言ってはりきるターボ。

 

うん、それでいい。アタシはセンターでカッコよく踊るターボを見たい。

 

「でもターボが1着になったらネイチャのあのカッコいい踊りも見れなくなるし、うーん、どうしたら…」

「ターボはターボの走りをすればいいよ」

「そうだよな、そう言ってくれるのはトレーナーとカノープスのみんなだけだ!大好きだぞ!」

 

そう言ってターボはアタシを抱きしめた。

アタシも抱き返した。

 

心も体も温まった、そんなレース終わりだった。