がくが綴る何か

思ったことをテキトーな頻度で文にまとめ更新していこうかと思います。

ドラえもんの好きな話

最近Twitterで「ドラカス畜生画像」というアカウントをよく見かけるようになった。

 

https://twitter.com/fuckyou_doraks/status/1480350844252209152?s=21

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この画像はテストで100点を取ったのび太に対してドラえもんが信じられずこんなことを言ってしまったシーンである。

 

「ピーアール」という道具を使う回のワンシーンだ。

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まずこの道具を使うきっかけ、使ってどうなるのか、その流れをざっくり説明しょうと思う。

 

のび太、テストが返される

100点、先生も「目を疑った、何度見ても100点だったんだ、よくやったな野比!」

のび太ルンルン、自慢したい

まずスネ夫ジャイアン

スネ夫のび太の答案用紙をグシャッ踏みつける(この非人間!)、ジャイアンは「採点が間違ってるか名前が間違ってるか」、全く信じてもらえない

次はしずかちゃん

のび太「100点!」

しずか「嘘をつかなくてもいいのよ、テストの点数で人間が決まるものじゃないわ、わたしは素直で優しいいつもののび太さんがいいわ」、全く信じない

のび太がっかり、せめてママなら!

のびママ「今頭が痛いのにそれであなたのテストなんて見たらもっと頭痛が酷くなりそうだわ」

よりによってこんな時に…!とショック、最後の砦、ドラえもん!!!

ドラカス「あぁ!ついにカンニングしたな!」

誰にも信じてもらえず、しかしドラえもんは最終的に頑張ったのび太を褒め、慰める理由で「ピーアール」を出す

「ピーアールはどんな些細なできごとでもメディアのように広めることができるんだ、これでみんなにのび太くんの100点を信じさせて祝ってもらおう!」

のび太ウキウキ、ドラえもんはピーアールで広める人の範囲のレベルをマックスにする

のび太の家にテレビ取材、テレビニュースで知らされる、挙句の果てには「のび太100点記念日」と国民の祝日のされてしまう

ドラえもん、完全にやり過ぎたと反省、ピーアールを止めて元の世界に戻す

 

とまぁこんな感じ。

 

そして、何よりこの回で好きなのはオチである。

 

懲りたのび太は「もう100点のテストが人に知られるのはこりごりだ」とその答案用紙をいつも通り0点のテストだらけの引き出しにしまおうとするところにママがやってきて「のびちゃん、またテストを隠して!ちょっと見せなさい!」

 

もちろんのび太はテストを見せる、だって100点だから。恥じることはない。

 

のび太の満点の答案用紙を受け取ったママが一言。

 

 

「額縁に入れて飾りましょう!」と泣きながら喜ぶのだ。

 

結局誰よりも素直に喜んでくれるママにのび太は嬉しいながらもちょっと照れた顔で額縁を探そうとするママの後ろにいるところでこの話は終わる。

 

…良くないですか?

いつも通りひみつ道具で何らかの失敗が起こるという話のテンプレを崩さず、それでいて親子愛を感じる素敵なオチ。

 

思い返してみればしずかちゃんがのび太に掛けた言葉も良い。どこか未来の「結婚前夜」を匂わせるようなセリフを発している。(ちなみに「のび太結婚前夜」はあまりに人気すぎる感動の話なのでここでは省く)

 

映画を除けばのび太が屈指の輝きを見せるこの回がどこか愛おしくて好きだ。