がくが綴る何か

思ったことをテキトーな頻度で文にまとめ更新していこうかと思います。

埼玉県民が「翔んで埼玉」を観て抱いた感想

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いぇーい!話題作を観てきました。

「翔んで埼玉」。埼玉が盛大にディスられてる、ということで埼玉県民の僕としては絶対に観に行きたいと思っていたので。

埼玉県民としては作中に馴染み深い地名が出てきたり、確かに!と共感できる部分もあって、とても面白かったです。しかも、周りもみんな埼玉県民だったので笑いのツボが観客全体で共有できたりと、埼玉県民としての特権を存分に活かして鑑賞することができました。

 

内容に入ります。

ここから先は多分にネタバレを含むので、読みたくない人は飛ばしてください。(まずここを見ないか)

 

「翔んで埼玉」の映画は原作が同名のタイトルのマンガです。しかし映画とマンガの内容は結構違うところが多く、マンガは安定の魔夜峰央ワールド全開のカオスが入り乱れてそれはそれで良さが溢れているので読んでみて欲しいです。映画はストーリーが綺麗にまとまった埼玉ディスりストーリーで、わかりやすく面白かったです。

映画は東京から虐げられた埼玉が解放されるまでの都市伝説をNACK5で(ここ埼玉県民として大事!)埼玉県民の家族が聴いている、という設定でした。これはマンガにはない設定だったような気がします。

二階堂ふみが演じる百美くんと、GACKTが演じる麗くんのBL展開ホントにたまらなかった...!魔夜峰央先生はBLの見せ方が上手いですよね。マンガでも映画でも、麗が百美を所沢に連れてこうとするところから百美のことが男と分かっていながらもすごく可愛いなぁと思えるようになります!麗は百美の学校に転校して来て、最初百美は麗のことを「麻美くん」と呼ぶのですが、初日のキス以降百美は麗のことを「麗」と呼ぶようになり、そこからの百美と麗の仲良しっぷりは観てるこっちもキュンとします。(ただのBL好きでは!?!?)

あと演出面で言いたいことがあって、映画のオープニングなんですけど。バレエダンサーの格好をした男性が何人も魔夜峰央本人の周りを踊って「本作品はフィクションです」って字幕が出てきたのはマンガと全く同じ(マンガはもちろんイラストだけど)で、原作を読んだ立場で見ると「おお!ここまで再現するか!」と少し感動しました。

ストーリーは、序盤、中盤にかけて怒濤の埼玉ディスり。何気に千葉、茨城、群馬もディスられてるし、途中で神奈川のことが嫌いになります。(多分)

後半に埼玉が千葉と組んで東京への通行手形制度を無くす、という友情もののストーリーが入ってくる感じでしたね。

キャッチコピーが「邦画史上最大の茶番劇」とあって、ありもしない東京への通行手形を手に入れるためにわざわざ埼玉と千葉が手を組んで東京に突撃するのは描き方は壮大なんだけど目的のバカバカしさのギャップがストーリー全体に面白さを与え続けてましたね。

 

ただ、いくつか文句を言わせてくれ。

あのマンガ、百美と麗が生きてる時代って19XX年って設定のはずなのに映画では小島よしおとか出てきてましたよね。あれって設定を壊すようで良くないなって。もう少し時代設定に沿った話だと良かったかな、とは個人的に思いました。

あと商業的な香りがプンプンするなと。

序盤、GACKT演じる麗が都内3箇所の空気を嗅ぎ分けるというシーンがあるんですが、これ完全に某格付け番組意識してますよね。

 

それでも百美に二階堂ふみ、麗にGACKTをキャスティングしたのすごい当たり役だと思うし、その2人のラブだけでも相当楽しめる映画でした。

途中埼玉県民に馴染み深い内輪ネタみたいなのもあって、それは僕ら埼玉県民なら笑えるんですけど他県民だとピンと来ないネタも多いと思うので、そこでの笑いはオマケ程度に考えて欲しいです。

 

多分「埼玉ディスり映画」って聞いて真っ先に思い浮かぶのは、お笑い芸人のはなわが歌ってる「埼玉県の歌」の歌詞みたいな感じだと思うんですよ。まぁ本作品のエンディングなんですけど。

なかなかエンディングで笑わせてくれる映画もないと思うので、そこも楽しんで欲しいです。

 

全体的に見て、埼玉県民ならより楽しめ、他県民でもストーリーやキャラの心情の変化で楽しめる内容の映画になってます。(二階堂ふみマジで可愛いから!)

 

ちなみに僕は地元の映画館で見たのですが、さすが周囲全員埼玉県民とあって、笑いのツボも全部共有できて、終わったあと拍手が起きました。

...すごいアットホーム感...

 

ぜひ、見てみてください!