がくが綴る何か

思ったことをテキトーな頻度で文にまとめ更新していこうかと思います。

ある日の塾の授業見学

塾講師のアルバイトを始めることにした。

髪色がまともになったので、人にものを教えることには以前から多少興味があって申し込んだ。

当然まだ人にものを教えられるわけはなく、研修期間中ということで大きな校舎に集まって集団で教え方の研修を受けたり、授業見学で同じ校舎の先生がどのように教えているかを実際に見てみたり。

 

この前、初めて授業見学に行った。

中学受験向けの日本史の授業だった。

ぼくは高1の時からほぼ日本史は捨ててたので知識はほぼ残ってなく、小学生の知識量にただただ圧倒されていた。

この塾のカリキュラムでは何回かに1回まとめの回みたいなのがあって、ぼくが見学したのはそのまとめ回で、生徒がまとめ問題を解いてそれを先生が解説するといった形だった。

その解説の中で、妙に納得いかないことがあった。

勘合貿易で日本は明から銅銭を輸入していた、という点について、そこについて先生が「なんで日本は中国からお金を輸入してたんだろうな?バカじゃないの?」みたいなことを言っていた。

そこに納得がいかなかった。絶対に理由があるはずだと思った。でもその理由が難しくて小学生に上手く説明することができないのかな?とも思ったので調べることにした。

するとこんなことが書いてあった。

・日本は銅を明に輸出して、銅銭を輸入していた

・日本でも銅銭は作られてたが、質が悪かった

つまり日本国内で使われる通貨を中国に作らせていただけの話なのである。

日本がお金を輸入するなんて絶対に疑問に思うはずだから、そういうのは予め理由くらい調べておけばいいのにな、と思った。なるべく分からない人の気持ちになってものを教えたいとも思った。

なんにせよ「バカじゃないの」で終わらせるのはよくないよなぁ…と思った。

 

ちなみに日本が銅銭を輸入してた理由を調べる過程でおもしろかったのは、日宋貿易で日本が宋銭を輸入していた理由が、当時国内では末法思想が広がっており、救済のために作る仏像などの原料に宋銭を使っていたということである。

 

おわり。